タイガー・ウッズが高額賞金の新ツアー『LIV招待』を疑問視「理解できない」
男子ゴルフの今季メジャー最終戦「全英オープン」(スコットランド・セントアンドリューズ・オールドC=パー72)に臨むタイガー・ウッズ(46=米国)が12日に記者会見し、サウジアラビア政府系ファンドが支援する高額賞金の新ツアーでグレッグ・ノーマンが推進する「LIV招待」に批判的な見解を示した。
米男子ツアーはLIV招待に参戦した選手に対し、米ツアー出場を禁止する処分を発表している中、英「BBC」によると〝首謀者〟のノーマンが全英のャンピオンズディナーなどに招待されなかったことにウッズは「(大会を主催するR&Aは)正しい判断をしたと思う」とし「グレッグは私たちにとって最善の利益とは思えないことをした」と語ったという。
その上で「プレーヤーは賞金が保証されている大会のために何をしているのか。練習する意味はあるのか。前もってたくさんの賞金が前払いされていて、いくつかの大会で54ホールをプレーするだけ。激しい音楽が流れ、雰囲気も異なる」と話、予選落ちなしで最下位になっても12万ドル(約1650万円)の賞金を得られることを疑問視した。
さらにウッズは「メジャー大会の主催者が規定を変更したら、若い選手たちは生涯メジャーでプレーできない可能性さえある。そうした機会を経験できない選手を見るのは悲しいこと。理解できない」と主張した。スター選手の率直な意見に混迷するゴルフ界はどう動くのか。そして各ツアーの対立は解消されるのだろうか。