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心不全患者に新たな治療

大阪大学の研究グループは29日、心不全患者の心臓表面に直接細胞を吹きかける「細胞スプレー法」の治験を始めると発表した。

 大阪大学の澤芳樹教授は心不全の患者に対して、心筋シートを用いた再生医療に取り組んでいる。さらに、今回新たに開発された治療法は「細胞スプレー法」と呼ばれるもので、冠動脈バイパス手術の際に他人の脂肪組織からできた幹細胞を、心臓の表面に直接吹き付けることで、機能を回復させるという。

 研究グループでは、虚血性心筋症の患者を対象に2年間で6例の治験を行う予定で、安全性や有効性などについて確認することにしている。